2019年11月25日月曜日

当院で市内中学生が勤労体験を行いました

11月20日~22日の3日間、島一中・金谷中の生徒が勤労体験に来ました。
中学生勤労体験は、「仕事をやり遂げた喜びを体験する」、「社会的なルールやマナーを体得する」「進路の選択や将来の人生設計に役立てる」などの目的で実施されています。
1日目は感染管理認定看護師から基本の手洗いから始まり、院内の様々な職種を見学・体験しました。正面玄関での案内業務体験や、普段あまり接することのない歯科衛生士、管理栄養士やソーシャルワーカー、臨床検査技師などの仕事を見学しました。
2、3日目病棟での看護補助業務とリハビリ業務のを体験を行いました。体験ではテキパキと動き、笑顔で接してくれる生徒を見て、患者さんから「うれしいね」の声も聞こえてきました。
この職場体験がこれからの夢につながっていくことを願っています。









2019年11月19日火曜日

第9回市民ふれあい講座 「腰痛について」を 開催しました。

外来の診察待ちをされている患者さんを対象に、市民病院スタッフが医療関連情報を提供する「市民ふれあい講座」の第9回目を11月19日に開催しました。
今回のテーマは、「腰痛について」です。講師はリハビリテーション指導室の名波理学療法士が務めました。


腰痛に悩んでいる方は多いのではないでしょうか。腰痛には大きく2つの種類があるとのこと、1つ目は原因がはっきりしている腰痛、2つ目は、原因がはっきりしていない腰痛です。この中で今回は、主に原因がはっきりしていない腰痛について、講演しました。

はじめに、原因がはっきりしている腰痛の簡易チェックを行います。
次の項目に一つでも該当する方は、骨や神経の障害、がん等の自分では治せない重篤な状態の可能性がありますので、医療機関を受診することをお勧めします。


□転んだ、しりもちをした 日常生活に支障がある。
□鎮痛剤を1ヵ月使用しても頑固な痛みが改善されない。
□痛みやしびれがお尻からヒザ、足先まで広範囲に広がっている。
□肛門や性器周辺が熱くなる、しびれる、おしっこが出にくい、歩いていておしっこが漏れる。
□かかとを浮かせてつま先だけで歩けない、つま先を浮かせてかかとだけで歩けない、足の脱力がある。

上記に該当しない方等で、世の中の腰痛の実に85%が原因がはっきりしていない腰痛に分類されそうです。

原因がはっきりしていない腰痛でも、改善する要因は次の様に幾つか考えられます。

姿勢が悪い?
背骨や骨盤が歪んでいる?
日常生活に問題がある?
ずっと寝ていて動かないため?
仕事のせい?
働きすぎ?
ストレス?

これらに該当しない場合もあるかもしれませんが、まずは日常生活を見直してみましょう。

腰痛があるから安静にするは逆効果です。
3日以上、安静にしていると筋肉が凝り固まり、痛みが増してしまう可能性があるので、注意しましょう。

最後に腰まわりや、足の筋肉をほぐすことで、腰痛が軽減できたり、予防できる可能性はあるので、腰痛体操を紹介します。

ただし、以下の方は運動を行わないように注意してください。また、すべての人が改善するわけではないので、ご留意ください。


・原因のはっきりしている腰痛
・腹部大動脈瘤のある方
・妊婦の方
ぎっくり腰(急性腰痛)直後の方
赤い表示の筋肉を伸ばす様に無理をせずに体操してみてください。


「市民ふれあい講座」は、毎月2回、火曜日に開催します。
次回は、12月10日(火)の午前10時頃から「脳卒中、症状が出たらすぐ受診」を開催します。ご来院の際には、ぜひご参加ください。

今後のスケジュールはこちらをご覧ください。

2019年11月12日火曜日

第8回市民ふれあい講座 「糖尿病予防キャンペーン」を 開催しました。

外来の診察待ちをされている患者さんを対象に、市民病院スタッフが医療関連情報を提供する「市民ふれあい講座」の第8回目を11月12日に開催しました。


今回のテーマは、「糖尿病予防キャンペーン」です。講師は糖尿病看護認定看護師の三村主任が務めました。



皆さんご存知ですか?「11月14日」は、世界糖尿病予防デーです。この日は、インスリンを発見したカナダのバンティング博士の誕生日であり、糖尿病治療の画期的な発見に敬意を表して顕彰しているとのこと。そして、この日を含む、1週間(2019年は、11月11日(月)~17日(日))を「全国糖尿病週間」として、全国各地で講演会や健康相談、街頭での広報活動などが実施されています。今回の講演もこれにちなんで、「糖尿病予防キャンペーン」としました。

日本の糖尿病患者の推移

糖尿病は、全世界で4億人を超えて、増え続けています。日本でも2000万人を超えて増えている傾向となっています。これは、日本人の食生活の欧米化(エネルギー摂取量に占める脂質の割合の増加)と自動車が普及(自動車保有台数の増加)して歩かなくなったことと比例しており、近年の生活習慣の変化が大きく影響していると言えます。


糖尿病の怖い点は、病気としては血中の糖分(ブドウ糖)が多くなった状態を言いますが、症状が気づきにくい点、そして合併症がいつの間にか進んでしまうことです。

糖尿病の症状
※以下の症状があれば、必ず糖尿病という訳ではない。また、はっきり症状が出ないこともあるとのこと。
□のどの渇きが激しい
□お茶や水をよく飲む
□尿の回数・量が多い
□いくら食べても満足できない
□からだがだるく疲れやすい
□急に痩せて体重が減る
□できものができやすく、傷が化膿しやすい

血糖値の目安は食前血糖値110、食後血糖値140以内(予防デーの11月14日の数字を10倍すれば覚えやすいです。)

糖尿病の合併症は、「しめじ・えのき」と覚えましょう。



糖尿病にならないためには、どうすればよいでしょうか。
「こうすれば絶対に一次予防できる」という必勝法則はないが、 日本糖尿病協会理事長清野裕先生が薦めている7ヶ条があります。


「市民ふれあい講座」は7月から毎月2回、火曜日に開催しています。
次回は11月19日(火)10時頃から「腰痛について」を開催します。来院された際は、ぜひお立ち寄りください!

今後のスケジュールはこちらをご覧ください。

2019年11月8日金曜日

令和元年度第2回しまだがん患者サロンを開催しました。

11月6日(水)、当院健診センター3階で、今年度2回目のしまだがん患者サロンを開催しました。「がんサロン」とは、がん患者さんとご家族が集まり、交流や情報交換をする場のことです。

当日は、患者さんとそのご家族4名の方が参加されました。また静岡県対がん協会の協力をいただき、ピアサポーターさん3名にも参加していただきました。
ピアサポーターとは、ご自身ががんという病気を体験した人、またはそのご家族が研修を受けて、ピア(仲間)として「体験を共有し、ともに考える」ことで、がん患者やそのご家族などを支援していく人のことです。


ピアサポーターさんを含め、がん患者さんやご家族にそれぞれ自己紹介やこれまでの経過、今考えていることなどをお話しいただきました。
参加された方たちが、お互いの異なる体験や意見を受け止めつつ、自分がどのような気持ちでがんと向き合い生活しているかを語り合いました。終了後のアンケートから、「気持ちを話すことができた」との感想をいただきました。

参加された方たちが、今後の生活のために、1つでもヒントを見つけて帰っていただけるように、今後も継続してサロンを開催していきたいと思います。

次回開催は、令和2年3月4日(水)を予定しております。またあらためて病院ウェブサイト(地域医療連携室→地域との連携→しまだがん患者サロン)や院内掲示等でご案内していきます。みなさま、お気軽にご参加下さい。