2016年9月13日火曜日

第5回市民ふれあい講座を開催しました。

外来の診察待ちをされている患者さんを対象に、市民病院スタッフが医療関連情報を提供する「市民ふれあい講座」の第5回が開催されました。

今回のテーマは、「子どもの事故予防」。講師は当院の小児救急看護認定看護師の松本が務めました。

意外と多い子どもの不慮の事故。幼い子ども達を事故から防ぐためにはどんな対策が必要なのでしょうか。それを考えるには、まず子どもの目線に合わせて対策することが必要だと講師は話し始めました。そして、年齢別に起こりやすい事故の種類が違うので、子どもが成長するにつれ、対策を変えていく必要があると続けました。

0歳から4歳に最も多い事故が、窒息で、過半数を占めます。そうです、事故は、家庭でも起きる危険があるのです。講演では、誤飲チェッカーを用いて、家庭に転がっている日用品でどの様なものが誤飲する危険があるのか実演を行いました。タバコ、薬、玩具などなど様々なものが誤飲の危険があると注意を呼びかけました。

そして、5歳から9歳、10歳から14歳と年齢が上がるにつれて、増えてくるのが交通事故です。子どもの行動範囲が広がると事故が起こる範囲も広くなります。しかし、子どもの視野は狭いため、大人が見えている視界と違います。大人並みの視野になるのは、11歳頃だとのこと。講演では、チャイルドビジョン(子どもだけに見える世界・模擬体験メガネ「NPO法人CAPセンター・JAPAN発行」)を用いて、会場の皆さんに子どもの視野を体験していただきました。自分で車を運転している時、見えていると思っても子どもには見えていないことがあるので注意が必要です。

最後に、皆さんのご自宅や自宅周辺を、子どもの目線になって観察してみてください。子どもの事故を防ぐには、予防が大切ですと伝え、講義を締めました。普段、意識していない子どもの目線について、新たな発見が出来た講座となりました。

「市民ふれあい講座」は、原則として毎月2回、第2・第3火曜日に開催します。
次回は、9月20日(火)の午前10時頃からの開催となります。ご来院の際には、ぜひご参加ください。

今後のスケジュールはこちらをご覧ください。












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