2016年11月8日火曜日

第9回市民ふれあい講座を開催しました。

外来の診察待ちをされている患者さんを対象に、市民病院スタッフが医療関連情報を提供する「市民ふれあい講座」の第9回が開催されました。

今回のテーマは、「感染性胃腸炎について」。講師は当院の感染管理認定看護師の野村看護師長が務めました。

感染性胃腸炎は、ウイルスや細菌の感染が原因となって吐き気や嘔吐、下痢・腹痛などの急性の胃腸炎症状を引き起こす病気です。感染性胃腸炎の原因であるウイルスと細菌には、それぞれ特徴に違いがあり、夏場に多く発生するのが腸管出血性大腸菌(O-157)、サルモネラなどの細菌で、冬場に特に多く発生するのが、ノロウイルスであるとのこと。

ノロウイルスは、変異しやすくアルコールに耐性を持つことから非常に厄介な病原体です。原因別の食中毒患者数では、細菌を2倍以上回り、年間第1位です。
なぜ患者数が多いのか、それは、感染者の便や吐瀉物からの2次感染や、人から出たウイルスが下水・河川を伝って、海水が汚染し、カキなどの二枚貝に凝縮され、それを十分に加熱しないで食してしまうことなどの大規模な食中毒の発生が考えられるためだそうです。

そこで、大切なのが感染予防の基本である「手洗い」。何処に感染源となるウイルスが潜んでいるかは、わかりません。まずは、適切な手洗いを行うことによって、自分への感染を予防することが簡単で一番の対処法であるとのことです。

講座では、アルコール製剤を使って、会場の皆さんと正しい手の洗い方の実技を行いました。ウイルス等が流行ってくるこの時期、是非、日頃の手洗いで感染症予防の実践をお願いします。

「市民ふれあい講座」は、毎月2回、火曜日に開催します。
次回は、11月15日(火)の午前10時頃からの開催となります。ご来院の際には、ぜひご参加ください。








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