2018年9月11日火曜日

第5回市民ふれあい講座「後悔しないための乳がん検診」を開催しました。

外来の診察待ちをされている患者さんを対象に、市民病院スタッフが医療関連情報を提供する「市民ふれあい講座」の第5回が開催されました。


今回のテーマは「後悔しないための乳がん検診」。講師は当院の廣澤副主任診療放射線技師が務めました。
乳がんで亡くなる女性は2013年には1万3000人を超え、35年前と比べて3倍以上にもなっています。厚生労働省が発表した 「 人口動態統計」では、2017年の乳がんによる死亡数は14,285人[予測数(女性)]と増加し続けています。また、女性の30歳から64歳では、乳がんが死亡原因のトップとなっています。

更に、最近のデータで罹患率を見ると、日本人女性の11人に1人が乳がんになると言われています。これは、他人事とは言えない数字です。



乳がんは30代から増加しはじめ 、40代後半から50代前半にピークを迎えるという統計データがあり、若いうちから乳がんに関心を持つことが必要とのこと。また、予防方法がなく、初期症状がほぼないことから、定期的に検診を受診して、早期発見をすることが、最も大切です(乳がん初期(しこりが2cm以下)であれば、10年生存率は90%以上)。


乳がん検診には、視触診、超音波検査、マンモグラフィーがあります。マンモグラフィーは、40歳~74歳を対象とした検診で、死亡率を減少させる効果が証明されていますが、質の高い健診でも10~15%の割合で異常を写し出すことが難しい場合があります。日頃の自己検診と定期的な乳がん検診の併用が効果的とのこと。
講演では、更に自己診断へのやり方や模型を使ったしこりの体験が行われました。他人事とは、思わないで、ぜひ乳がん検診を受けてください。


お知らせ:10月21日(日)に「ジャパン・マンモグラフィーサンデー2018」を実施します。平日は仕事で検査を受けにいけない方、日曜日でないと子どもを預かってもらえない方など、ぜひ、この機会にマンモグラフィー検査を受けましょう!→【当院】ジャパン・マンモグラフィーサンデーのご案内ページ

「市民ふれあい講座」は、毎月2回、火曜日に開催します。
次回は、9月18日(火)の午前10時頃からの開催となります。ご来院の際には、ぜひご参加ください。


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