2018年11月13日火曜日

第9回市民ふれあい講座「脳卒中 症状出たら、すぐ受診!」を開催しました。

外来の診察待ちをされている患者さんを対象に、市民病院スタッフが医療関連情報を提供する「市民ふれあい講座」の第9回目を11月13日に開催しました。
今回のテーマは、「脳卒中 症状出たら、すぐ受診!」です。講師は当院の脳卒中リハビリテーション看護認定看護師の松林看護師、症状を紹介する劇では、脳神経外科病棟の萩原主任看護師が演者を務めました。
脳卒中は、脳の血管が原因で起こる疾患「脳梗塞」「脳出血」「クモ膜下出血」の総称で、脳血管疾患とも呼ばれています。この疾患以前は、日本人の死因の1番でしたが、ここ数年は、「悪性新生物(ガン)」「心疾患」「肺炎」に次ぐ4番となっています。しかし、実は介護が必要となる主な疾患としては、脳卒中が1番だそうです。医学の進歩により、脳卒中で亡くなることは、少なくなりましたが、元気な方が突然、介護が必要な状態となってしまう場合もある、とても怖い疾患です。どうしたら脳卒中を防ぐことができるのでしょうか。
まずは、脳卒中にならないように日頃から予防することです。上図が脳卒中予防の10カ条です。全部が無理でもできることから、生活習慣を改善していきましょう。
次は、今回のテーマでもある「症状が出たら、すぐ受診!」です。萩原主任看護師のある症状を再現した劇から、気を付けたい症状の解説がありました。症状のポイントは、早くの英単語「FAST」で覚えると簡単です。「FAST」の1文字をそれぞれ、Face=顔の麻痺、Arm=腕(足)の麻痺、Speech=言葉の麻痺で覚えましょう。
最後のTはTimeで、発症時刻のこと、脳卒中は治療の遅れが命に関わるだけでなく、後遺症の大小にも関わってきます。特に発症から4.5時間以内(院内検査時間を含めて)が、血栓を溶かす薬を使えるかの目安、発症時間が不明な場合も使用できないとのことです。症状が出た場合は、すぐに受診することが大切です。
最後にホワイトボードを使って、脳卒中が起こる仕組みの解説もあり、とても盛り沢山の講座に多くの皆さんが立ち寄ってくれました。
「市民ふれあい講座」は7月から毎月2回、火曜日に開催しています。
次回は11月20日(火)10時頃から「肩こりにならないために」を開催します。
来院された際は、ぜひお立ち寄りください!
今後のスケジュールはこちらをご覧ください。

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