2014年2月18日火曜日

高精度3D立体内視鏡装置を導入しました

  市立島田市民病院は、この度、前立腺がんなどの治療に用いる高精度3D立体内視鏡装置(3D内視鏡、高精細ディスプレイ等)を導入しました。
 
 当院では、「質の高い医療を実践する」という基本方針のもと、からだに優しい治療(傷の小さな、痛みの少ない、早く退院できる)の一つとして、以前から腹腔鏡手術を行っています。
この内視鏡を使った手術は、からだに小さな穴を数箇所開けて、それぞれの穴から内視鏡や細長いはさみなどを入れて、モニターに映し出された体内の映像を見ながら、手術を行います。患者さんの身体的負担も少なく早期の社会復帰が期待できますが、狭い骨盤内で複雑な縫合まで行う前立腺摘出手術など、高度な技術が必要とされています。
今回、導入した高精度3D立体内視鏡装置は、この腹腔鏡手術に用いるもので、2次元画面によるこれまでの腹腔鏡を使った手術に比べ、立体感や奥行き感、距離感が正確に把握でき、はさみや鉗子(かんし)などの手術器具を安定的、確実に操作することができるため、手術の安全性が高まります。
(このほか、同装置導入のメリットとして、正確な距離感の把握により、医療器具の操作をスムースに行うことができるため手術時間の短縮が図られるとされています。)
市立島田市民病院では、高齢化の進行に伴い今後増加が予想される前立腺がんの治療などに有効であり、また、志太榛原医療圏としては初めて(県中部としては2例目)の導入となるこの装置を、静岡県地域医療再生計画による補助金を受けて整備しました。

の装置を使った手術は、すでに本年2月から行われています。

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