2018年9月26日水曜日

平成30年度第1回しまだがん患者サロンを開催しました。

平成30年9月19日(水)、当院健診センター3階で、今年度第1回目のしまだがん患者サロンを開催しました。「がんサロン」とは、がん患者さんとご家族が集まり、交流や情報交換をする場のことです。

今回は、当院だけではなく他院通院中の方とそのご家族にも対象を広げて開催しました。
当日は、患者さんとそのご家族10名が参加して下さいました。また静岡県対がん協会の方1名と、ピアサポーターさん2名のご協力を頂きました。
ピアサポーターとは、ご自身ががんという病気を体験した人、またはそのご家族が研修を受けて、ピア(仲間)として「体験を共有し、ともに考える」ことで、がん患者やそのご家族などを支援していく人のことです。



お菓子とお茶をご用意し、音楽の流れる、ゆったりとした雰囲気の中でサロンが始まりました。まず、静岡対がん協会から、「がんサロン」についての説明とピアサポーターさんの紹介がありました。ピアサポーターさんを含め、がん患者さんやご家族にそれぞれ自己紹介やこれまでの経過、今考えていることなどをお話しいただきました。最後に、当院臨床心理士からのリラックス法により、疲れたからだと気持ちをほぐしていただきました。

今回のサロンでは、抗癌剤治療の副作用の1つである脱毛は、実際に体験すると、想像以上の不安やストレスを感じるという話が出ました。ピアサポーターさんから、がん患者さんのご家族考案の、普通のタオル1枚で作られたタオル帽子の紹介がありました。大変好評だそうで、サロン終了後には、藤枝市の『乳がん患者会あんだんて』さんよりご寄付いただいたタオル帽子を、参加者のみなさんに実際に見ていただきました。

終了後のアンケートから、「悩んでいるのが自分だけではないことが分かった」「気持ちを話すことができた」の感想が多かったです。また、ほとんどの方からまた参加したいという好評をいただきました。
参加した方たちが、今後の生活のために、1つでもヒントを見つけて帰っていただけるように、今後も継続してサロンを開催していきたいと思います。

次回開催は、平成31年3月6日(水)を予定しております。またあらためてウェブサイトや院内掲示等でご案内していきます。みなさま、お気軽にご参加下さい。

2018年9月18日火曜日

第6回市民ふれあい講座「骨粗鬆症予防のための食生活」を開催しました。

外来の診察待ちをされている患者さんを対象に、市民病院スタッフが医療関連情報を提供する「市民ふれあい講座」の第6回が開催されました。
今回のテーマは「骨粗鬆症予防のための食生活」。講師は当院の管理栄養士でNST専門療法士の山田主任栄養士が務めました。

骨粗鬆症とは、骨がスカスカになり、骨の強度が低下して、骨折しやすくなる病気です。
骨粗鬆症は、日本の総人口の10%弱、日本人の推計で1,100万人と考えられており、8割が女性で、60歳代女性の3人に1人、70歳代女性の2人に1人と推定されています。男性も高齢になると骨量が減りやすく、だれでもなりえる病気です。

これは 骨の新陳代謝を表しています。身体の細胞と同じで、丈夫でしなやかな骨を保つために、絶えず古い骨を壊し新しい骨に作り変え、活発な新陳代謝をしているのです。

次に、骨粗鬆症治療時に推奨される食品、過剰摂取を避けたほうが良い食品について、説明がありました。
過剰摂取を避けたほうが良い食品は、リンを多く含む食品で、加工肉やインスタント食品、スナック菓子、炭酸飲料などです。リンや食塩、カフェイン、アルコールの過剰摂取はカルシウムの吸収を妨げます。
推奨される食品は、牛乳・乳製品や大豆製品、肉や魚・卵・大豆などのたんぱく質や、野菜類などす。ビタミンDやビタミンKは、カルシウムの吸収を助けます。これらを過不足がないようバランスよく摂取することが大切とのこと。

最後に、簡単につくれる「骨粗鬆症予防料理」の紹介がありました。今夜の一品にどうでしょうか。

「市民ふれあい講座」は、毎月2回、火曜日に開催します。
次回は、10月9日(火)の午前10時頃からの開催となります。ご来院の際には、ぜひご参加ください。

今後のスケジュールはこちらをご覧ください。








2018年9月13日木曜日

「防災の日」メニューの食事を提供しました。

当院では9月7日に防災訓練を行いました。
当日は入院患者さんの夕食を「防災の日」メニューとして、一部に防災食を使用した食事を提供しました。
なお、万が一の災害等の際に提供を予定している防災食も写真で紹介します。


  



総合防災訓練を行いました。

9月7日(金)、当院にて総合防災訓練を行ないました。
 この訓練は、「島田市に震度6弱の地震が発生し、その地震により火災が発生した」という想定のもと、下記の内容で実施しました。

1 緊急地震速報対応訓練
2 火災通報訓練
3 初期消火訓練
4 避難誘導訓練
5 炊き出し訓練

避難誘導訓練では、実際にエアーストレッチャー等避難用具を使い、各病棟から1階の避難口まで模擬患者を運びました。
また、炊き出し訓練では災害用の大きな鍋を使い、さくらご飯を作りました。途中で、お米が入ったビニール袋が破裂するハプニングもありましたが、おいしいご飯ができ、参加者に振舞われました。
訓練中も想定外のことが起き、改めて災害時の対応の難しさを感じるとともに、それぞれの役割を見直す機会となりました。






2018年9月11日火曜日

第5回市民ふれあい講座「後悔しないための乳がん検診」を開催しました。

外来の診察待ちをされている患者さんを対象に、市民病院スタッフが医療関連情報を提供する「市民ふれあい講座」の第5回が開催されました。


今回のテーマは「後悔しないための乳がん検診」。講師は当院の廣澤副主任診療放射線技師が務めました。
乳がんで亡くなる女性は2013年には1万3000人を超え、35年前と比べて3倍以上にもなっています。厚生労働省が発表した 「 人口動態統計」では、2017年の乳がんによる死亡数は14,285人[予測数(女性)]と増加し続けています。また、女性の30歳から64歳では、乳がんが死亡原因のトップとなっています。

更に、最近のデータで罹患率を見ると、日本人女性の11人に1人が乳がんになると言われています。これは、他人事とは言えない数字です。



乳がんは30代から増加しはじめ 、40代後半から50代前半にピークを迎えるという統計データがあり、若いうちから乳がんに関心を持つことが必要とのこと。また、予防方法がなく、初期症状がほぼないことから、定期的に検診を受診して、早期発見をすることが、最も大切です(乳がん初期(しこりが2cm以下)であれば、10年生存率は90%以上)。


乳がん検診には、視触診、超音波検査、マンモグラフィーがあります。マンモグラフィーは、40歳~74歳を対象とした検診で、死亡率を減少させる効果が証明されていますが、質の高い健診でも10~15%の割合で異常を写し出すことが難しい場合があります。日頃の自己検診と定期的な乳がん検診の併用が効果的とのこと。
講演では、更に自己診断へのやり方や模型を使ったしこりの体験が行われました。他人事とは、思わないで、ぜひ乳がん検診を受けてください。


お知らせ:10月21日(日)に「ジャパン・マンモグラフィーサンデー2018」を実施します。平日は仕事で検査を受けにいけない方、日曜日でないと子どもを預かってもらえない方など、ぜひ、この機会にマンモグラフィー検査を受けましょう!→【当院】ジャパン・マンモグラフィーサンデーのご案内ページ

「市民ふれあい講座」は、毎月2回、火曜日に開催します。
次回は、9月18日(火)の午前10時頃からの開催となります。ご来院の際には、ぜひご参加ください。