外来の診察待ちをされている患者さんを対象に、市民病院スタッフが医療関連情報を提供する「市民ふれあい講座」の第9回が開催されました。
今回のテーマは、「放射線治療のひみつ」。講師は当院の放射線治療室係長の白井さんが務めました。
講演では、放射線治療の持つイメージや治療方法などについて、知っていると良いちょっとした知識を披露しながら解説していただきました。
一般的に放射線治療のイメージは、怖そう、あんまり効かなさそう、もう手遅れかもしれないなどマイナスのイメージがありますが、多くのイメージは誤っているとのこと。
放射線治療は、外部照射の98~99%以上でがんの治療に用いられ、基本的には、局所であれば頭部~足までが対象部位となります。
また、放射線治療は、がんの3大療法の一つであり、全身療法の抗がん剤、局所療法の外科手術と並び、がん治療の基本となっています。
そして、がん治療における放射線治療の特徴は、局所療法といえます。定位放射線治療と呼ばれる方法では、放射線を病変の形状に的確に一致させて集中放射し、周辺正常組織への副作用を軽減して病変のみを治療する精密放射線治療も可能とのこと。
治療時間は、着替えを含めて15分~30分、高精度治療で1時間、刺激はまったく無いとのことです。
今回の講座を聞いて、放射線治療の持つイメージと実際とが大きく違うことが判りました。2005年のデータでは、全国で年間60~65万人が新たに癌に罹患しています。その治療方法の一つとして放射線治療があります。新しい放射線治療への知識を持つことが必要であると感じました。
「市民ふれあい講座」は、毎月2回~3回、火曜日に開催します。
次回は、11月10日(火)の午前10時頃からの開催となります。ご来院の際には、ぜひご参加ください。
今後のスケジュールはこちらをご覧ください。
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