外来の診察待ちをされている患者さんを対象に、市民病院スタッフが医療関連情報を提供する「市民ふれあい講座」の第6回が開催されました。
今回のテーマは、「塩分をとりすぎていませんか?」。講師は当院の三浦管理栄養士が務めました。
熱かった夏も過ぎ、日増しに秋めいて、食べ物が美味しく感じるようになってきたこの頃ですが、皆さん塩分の取り過ぎに気を付けていますか?。最近よく「塩分の取り過ぎは良くない」と聞きますが、ついつい濃いめの味付けのものを好んで食べてしまう、という方も多いのではないでしょうか。
講師は、日本人の食塩摂取量は年々下がってはいるものの、もう少し控えめが望ましいと語り、統計データを示しながら説明を始めました。
日本人の食事摂取基準(最新版)の目標量は、
男性 1日8g未満
女性 1日7g未満
(※糖尿病、腎臓病、心疾患、肝疾患などの持病がある方は、1日6g未満)で、1食あたりの食塩量は、2~3g程度が目安となります。まだまだ減塩(1日1~3g程度の減塩)が必要とのこと。
塩分の取り過ぎは、高血圧、動脈硬化、そして、心不全になる危険があります。また、高血圧の症状がない方でも、塩分の取り過ぎは胃癌、骨粗しょう症等になるリスクが高まります。
では、実際にどのようにしたら塩分を控えられるのでしょうか。講師は、控えるべき食習慣のチェックポイントを示しました。
- 食べる前から醤油・ソース・ドレッシングをかける。
- 漬物を毎食食べている。
- みそ汁など汁物を1日2杯以上食べている。
- 練り製品をよく食べる。
- 干物や塩鮭をよく食べる。
- 麺類の回数が多い、汁を飲んでしまう。
- 外食が多い。
上に示した中で当てはまる項目が多い場合は直した方が良いとのこと。実際のポイントとしては、塩分の多い食事の回数、量に注意する必要があるようです。
その他、減塩食のポイントとして、1品だけしっかり味付けして、副菜などを薄味にする方法など、管理栄養士ならではの実践テクニックの解説もあり、会場の皆さんが大きく頷く場面が数多く見られました。最後の質問コーナーでは、日頃疑問に思っていることを熱心に訊ねる方もおられるなど、大盛況のうちに講座は終了しました。
「市民ふれあい講座」は、原則として毎月2回、第2・第3火曜日に開催します。
その他、減塩食のポイントとして、1品だけしっかり味付けして、副菜などを薄味にする方法など、管理栄養士ならではの実践テクニックの解説もあり、会場の皆さんが大きく頷く場面が数多く見られました。最後の質問コーナーでは、日頃疑問に思っていることを熱心に訊ねる方もおられるなど、大盛況のうちに講座は終了しました。
次回は、10月11日(火)の午前10時頃からの開催となります。ご来院の際には、ぜひご参加ください。
今後のスケジュールはこちらをご覧ください。
0 件のコメント:
コメントを投稿