静岡県は、毎年9月を「地域医療を考える月間」としており、県民の皆様が身近な医療について考え、受診行動を見直すきっかけとしていただけるよう、市町及び医療関係者と連携して住民啓発活動を展開しています。
この講演会は、こうした県の呼びかけを受けて、島田市地域医療を支援する会が主体となって企画し開催されたものです。
第一部は、浜松医科大学地域医療学講座特任教授の山岡泰治先生の講演、「超高齢社会と地域医療」~衣・食・住・医 足りて安心する~が行われました。
山岡先生は、徒然草の「衣食住に医療と薬を加えた四つの事が生活するためには、欠かせない」とする一節から解説を始めました。
そして、この地域医療の存続のためには、医療機関、行政機関、地域住民が協力して、これからの医療体制について考えていくことが、とても大切であるとして、島田市地域医療を支援する会の活動を称賛するとともに、是非こうした会のメンバーになって欲しいと呼びかけていました。
第二部は、島田市健康福祉部包括ケア推進課小出美由季課長の講演、「島田市における地域包括ケアシステムの現状と課題」が行われました。
小出課長は、今後の課題である「生産年齢人口の減少」「高齢者のみの世帯の増加」「高齢者医療・介護需要の増加」「社会保障費の増加」を挙げ、2025年問題を乗り切るには、元気な高齢者を増やしていくことが大切として、地域活動である生活支援・介護予防の重要性を呼びかけました。
そして、医療や介護が必要になった時に地域包括センターがサポートを行う、地域ケアシステムの構築を進めていきたいと話しました。
当日は雨天にもかかわらず、100名を超える方が来場され、熱気に溢れた素晴らしい講演会となりました。
神代代表(島田市地域医療を支援する会) |
向かって左から 小長井所長(静岡県中部健康福祉センター)、服部事業管理者(市立島田市民病院)、横田川部長(島田市健康福祉部) |
山岡特任教授(浜松医科大学地域医療学講座) |
小出課長(島田市健康福祉部包括ケア推進課) |
会場の皆さん
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