2020年2月4日火曜日

第14回市民ふれあい講座「がん薬物療法の副作用と予防~生活しながら治療とうまくつきあうために~ 」を開催しました。

外来の診察待ちをされている患者さんを対象に、市民病院スタッフが医療関連情報を提供する「市民ふれあい講座」の第14回目を2月4日に開催しました。
今回のテーマは、「がん薬物療法の副作用と予防~生活しながら治療とうまくつきあうために~」です。講師は当院のがん化学療法看護認定看護師の和田主任看護師が務めました。


1981年以降日本人の死因第1位である「がん」は、今や国民の2人に1人が罹患するといわれており、そのうち3人に1人は、20歳~64歳の就労可能年齢であるとのことです。


しかし、がん患者さんを対象に調査を行った結果、勤務者の34%が依願退職・解雇、自営業者の13%が廃業しているというデータもあります。


がんの5年生存率は、今や6割を超えています。診断・治療後も社会生活を続けていきことが前提となっております。


がん治療の1つに抗がん剤治療があります。抗がん剤と聞くと以前は入院して点滴、副作用が辛いといったイメージがありましたが、がん細胞にピンポイントに作用する分子標的治療薬、「がん細胞などが免疫にブレーキをかける」仕組みに働きかける免疫チェックポイント阻害剤など様々な薬が開発されてきおり、最近はそれらを総称してがん薬物療法と呼んでいます。


薬物療法で出やすい副作用と症状の強さ、出現時期は、薬によって異なります。患者さんによっても個人差があります。副作用に対する薬の開発が進み、吐き気・嘔吐などのつらい副作用はかなりコントロールできるようになってきました。
副作用の出現時期を知っておくとある程度冷静に対処できます。


当院は、今回講師を務めたがん化学療法看護認定看護師をはじめ、緩和ケア認定看護師、医師、薬剤師、心理士、栄養士、ソーシャルワーカーが総力を結集して、がん治療・持続可能な社会生活などをサポートしています。がんになるととても不安になりますが、一人で悩まず、当院の医療スタッフに相談してください。


お知らせですが、
がん患者さんやその家族などが、その体験に基づき情報交換を行ったり、気持ちを共有する場として「しまだがんサロン」を開催しています。直近では、令和2年3月4日に開催します。詳しくは、以下のサイトをご確認ください。
http://www.municipal-hospital.shimada.shizuoka.jp/050-Tiikirenkei/030-renkei-region/gansaron.html

「市民ふれあい講座」は、毎月2回、火曜日に開催します。
次回は、2月18日(火)の午前10時頃からの開催となります。ご来院の際には、ぜひご参加ください。

今後のスケジュールはこちらをご覧ください。

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