外来の診察待ちをされている患者さんを対象に、市民病院スタッフが医療関連情報を提供する「市民ふれあい講座」の第12回目を1月14日に開催しました。
今回のテーマは、「血圧を下げよう~高血圧の予防と治療~」です。
講師は当院の慢性心不全看護認定看護師の河守主任看護師が務めました。
まだまだ寒さは続いています。寒いこの時期には心筋梗塞で救急搬送される方が増加します。この心筋梗塞発症の原因には高血圧が大きく影響しています。一体どうしたら高血圧を予防できるのでしょうか。
上のグラフは、日本人の性・年齢別の高血圧頻度を表したものですが、実に成人の3分の1、高齢者の3分の2が高血圧に該当しているそうです。
国が行った健康調査によると、約4,300万人の患者さんがいると推測され、その内治療している方は、60歳代男女の50%、70歳代男女の60%で、治療を行っていない方の中には、高血圧と気づいていない人も含まれているとのこと。これは、高血圧が自覚症状がほとんどないサイレントキラーであることが一因として考えられます。
しかし、高血圧状態が続くと、気づかない内に動脈硬化が進行し、突然「脳卒中」「心筋梗塞」などの重大な病気を発症することがあります。
また、高血圧には、本態性高血圧と二次性高血圧があり、9割は本態性高血圧ですが、二次性高血圧とは治療方法が異なるので、高血圧と検査結果がでた場合は、医師の診断を受けましょう。
本態性高血圧では、生活習慣の改善が必要です。改善の基本は、以下のとおりです。
・減塩する
・禁煙する
・運動する
・肥満是正
・食生活を見直す
日本人は、塩分が多めの食生活になりがちです。
温かい内に食べる、うま味が多い旬な食材を食べるなど色々な工夫をして減塩に努めるとともに、塩分を排出する食べ物を接種することも有効だとのこと。
※腎臓に疾患がある方は、カリウム接種が制限されていることがあります。医師の指導に従ってください。
「市民ふれあい講座」は7月から毎月2回、火曜日に開催しています。
次回は1月21日(火)10時頃から「薬について」を開催します。
来院された際は、ぜひお立ち寄りください!
今後のスケジュールは
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