2020年2月21日金曜日

現場リポート:静岡県による建設産業PR動画の撮影が行われました。

 2月14日(金)新病院建設工事現場にて、静岡県(建設政策課、営繕企画課)による建設産業PR動画の撮影が行われました。このPR動画は、建設産業の魅力を発信していくことを目的としており、今回は、新病院建設工事現場で働く“若者”をターゲットに撮影が行われました。
 このPR動画には、既に完成運用されている「静岡県富士山遺産センター」や「日本平夢テラス」などの建築物も取り上げられています。
 動画は3月完成予定で、中高生向けの講座に使用される予定です。県のWEBページでも一般公開されます。

詳細は、こちら→「静岡どぼくらぶ」https://www.pref.shizuoka.jp/kensetsu/doboclub/doboclub.html




令和元年度1年次医師症例報告会を2月19日に開催しました。

1年次医師7名がこの1年で経験した症例をプレゼンテーションし、積極的なディスカッションも行われました。指導医からは珍しい症例を経験した先生もおり、文献もしっかり調べていた、取り組む姿勢が良かったと感想をいただきました。会終了後も指導医からのアドバイスをみんなで興味深く聞き入っている姿が見られました。








2020年2月18日火曜日

第15回市民ふれあい講座「医師や看護師へ「痛み」をうまく伝える方法~つらい痛みをわかってもらうために~」を開催しました。

外来の診察待ちをされている患者さんを対象に、市民病院スタッフが医療関連情報を提供する「市民ふれあい講座」の第15回目を2月18日に開催しました。
今回のテーマは、「医師や看護師へ「痛み」をうまく伝える方法~つらい痛みをわかってもらうために~」です。講師は当院のがん性疼痛看護認定看護師の羽下看護師が務めました。


がん性疼痛看護認定看護師とは、「痛みを抱える(がん)患者さんのお話をよく聞いて、患者さんの痛みやつらさを少しでも理解するように努めること。そして、(がん)患者さんとそのご家族が、身体の痛みも心の痛みも、少しでも軽くなり自分らしく過ごせるように、スタッフとともにお手伝いする身体と心の痛みの看護師」です。


「痛み」とは・・・これも医学界では、このような難しい言葉で説明されています。「組織損傷が起こった時に表現される不快な感覚や情動体験」・・・「痛みの看護師」の私でも、この内容をわかりやすく説明してくださいと言われても、どのように説明したらいいか頭を抱えてしまいます。


それでは、患者さん自身にしかわからない痛みを、医療者に伝えるためにはどうしたらいいのでしょうか?ポイントは3点になります。「どこ」が痛いのか、「いつ」から痛いのか、「どんな風」に痛いのか・・・です。


まずは、「どこ」が痛いのは、伝えましょう。患者さんの中には、痛みを何箇所も抱えているのに、一番痛いところだけを伝える人もいます。痛いところはすべて伝えましょう。


次に「いつ」から痛いのか、伝えましょう。痛み出した時期や、痛む期間や痛む時間帯を伝えることで、痛みの原因を見つける手だてになります。突然の強い痛みは、早急な対応が必要なサインであることもあるので、痛み出した時期を伝えることはとても大切です。


次にどのように痛いのか、伝えましょう。痛みは患者さんにしかわからないものなので、患者さんの言葉で表現してもらえると、医療者は患者さんがどのような痛みを抱えているのか考えるヒントになります。自分の感じている痛みを自分の言葉で表現して、医療者に伝えてみてください。


「市民ふれあい講座」は7月から毎月2回、火曜日に開催しています。
次回は3月10日(火)10時頃から「認知症~身近な人が認知症と言われたら~」を開催します。来院された際は、ぜひお立ち寄りください!(→今後のスケジュール

2020年2月4日火曜日

第14回市民ふれあい講座「がん薬物療法の副作用と予防~生活しながら治療とうまくつきあうために~ 」を開催しました。

外来の診察待ちをされている患者さんを対象に、市民病院スタッフが医療関連情報を提供する「市民ふれあい講座」の第14回目を2月4日に開催しました。
今回のテーマは、「がん薬物療法の副作用と予防~生活しながら治療とうまくつきあうために~」です。講師は当院のがん化学療法看護認定看護師の和田主任看護師が務めました。


1981年以降日本人の死因第1位である「がん」は、今や国民の2人に1人が罹患するといわれており、そのうち3人に1人は、20歳~64歳の就労可能年齢であるとのことです。


しかし、がん患者さんを対象に調査を行った結果、勤務者の34%が依願退職・解雇、自営業者の13%が廃業しているというデータもあります。


がんの5年生存率は、今や6割を超えています。診断・治療後も社会生活を続けていきことが前提となっております。


がん治療の1つに抗がん剤治療があります。抗がん剤と聞くと以前は入院して点滴、副作用が辛いといったイメージがありましたが、がん細胞にピンポイントに作用する分子標的治療薬、「がん細胞などが免疫にブレーキをかける」仕組みに働きかける免疫チェックポイント阻害剤など様々な薬が開発されてきおり、最近はそれらを総称してがん薬物療法と呼んでいます。


薬物療法で出やすい副作用と症状の強さ、出現時期は、薬によって異なります。患者さんによっても個人差があります。副作用に対する薬の開発が進み、吐き気・嘔吐などのつらい副作用はかなりコントロールできるようになってきました。
副作用の出現時期を知っておくとある程度冷静に対処できます。


当院は、今回講師を務めたがん化学療法看護認定看護師をはじめ、緩和ケア認定看護師、医師、薬剤師、心理士、栄養士、ソーシャルワーカーが総力を結集して、がん治療・持続可能な社会生活などをサポートしています。がんになるととても不安になりますが、一人で悩まず、当院の医療スタッフに相談してください。


お知らせですが、
がん患者さんやその家族などが、その体験に基づき情報交換を行ったり、気持ちを共有する場として「しまだがんサロン」を開催しています。直近では、令和2年3月4日に開催します。詳しくは、以下のサイトをご確認ください。
http://www.municipal-hospital.shimada.shizuoka.jp/050-Tiikirenkei/030-renkei-region/gansaron.html

「市民ふれあい講座」は、毎月2回、火曜日に開催します。
次回は、2月18日(火)の午前10時頃からの開催となります。ご来院の際には、ぜひご参加ください。

今後のスケジュールはこちらをご覧ください。

2020年1月27日月曜日

大井町環境美化チームから車椅子を寄贈していただきました。

 令和2年1月24日に大井町環境美化チーム(代表 小蔦宏様)から車椅子を寄贈していただきました。
 大井町環境美化チームは、平成17年頃、町内の有志5人で結成された団体で、毎週火曜日に町内を回るなどして、アルミ缶を回収しています。

今回も、その収益金で車椅子を3台寄贈していただきました。当院への車椅子の寄贈は平成21年から始まり、今回で9回目、合計29台となりました。
 当日は、小蔦代表、会員の中西様が来院され、小蔦会長から目録が青山事業管理者に手渡されました。
 病院を支える大井町環境美化チームの皆様に感謝いたします。ありがとうございました。





2020年1月22日水曜日

第13回市民ふれあい講座「くすりと腎臓について」を開催しました。

外来の診察待ちをされている患者さんを対象に、市民病院スタッフが医療関連情報を提供する「市民ふれあい講座」の第13回目を1月21日に開催しました。
今回のテーマは、「くすりと腎臓について」です。
講師は当院の薬剤部薬剤師の杉本係長が務めました。


皆さんは、くすりの効果と副作用には、腎臓の機能が大きく関係していることをご存知ですか?


それを理解するには、腎臓が何をしている臓器なのか理解することが大切です。

腎臓は、縦10~12cm、横5~6cm、重さ120~150gで、そら豆のような形をしており、両側の腰の上に左右1個ずつあります。機能は、皆さんもご存じの尿を作っていることがはじめに思い浮かびますが、なんと1日約150リットル(1分間に100ミリリットル)の原尿を作っていることは、想像できるでしょうか。更に腎臓は、この原尿を100倍程度に濃縮して尿として対外に排泄しているのです。


その他にも、赤血球をつくるホルモンを分泌したり、ナトリウムやカリウムなどの電解質を一定に保ったり様々な仕事を行っています。


こんな大切な腎臓ですが、機能が弱まってくるとCKD(慢性腎臓病)と診断され、悪化すると透析を導入しなければならなくなる場合があります。


悪化要因は、高血圧、糖尿病、高脂血症、肥満・喫煙、加齢ですが、その中でも糖尿病が1番の原因疾患とのことです。


腎臓は、最も重要な排泄臓器のため、高濃度の薬物にさらされやすいことがあります。
このため、腎機能が悪くなると、のむくすりの量を減らしたり、中止したりしなければならない場合があります。自分の腎機能がどのくらいかを知って定期的に検査をうけましょう。


「市民ふれあい講座」は7月から毎月2回、火曜日に開催しています。
次回は2月4日(火)10時頃から「抗がん剤治療と副作用予防~生活しながら治療とうまくつきあうために~」を開催します。
来院された際は、ぜひお立ち寄りください!

今後のスケジュールはこちらをご覧ください

2020年1月14日火曜日

第12回市民ふれあい講座「血圧を下げよう~高血圧の予防と治療~」を開催しました。

外来の診察待ちをされている患者さんを対象に、市民病院スタッフが医療関連情報を提供する「市民ふれあい講座」の第12回目を1月14日に開催しました。
今回のテーマは、「血圧を下げよう~高血圧の予防と治療~」です。
講師は当院の慢性心不全看護認定看護師の河守主任看護師が務めました。


まだまだ寒さは続いています。寒いこの時期には心筋梗塞で救急搬送される方が増加します。この心筋梗塞発症の原因には高血圧が大きく影響しています。一体どうしたら高血圧を予防できるのでしょうか。


上のグラフは、日本人の性・年齢別の高血圧頻度を表したものですが、実に成人の3分の1、高齢者の3分の2が高血圧に該当しているそうです。


国が行った健康調査によると、約4,300万人の患者さんがいると推測され、その内治療している方は、60歳代男女の50%、70歳代男女の60%で、治療を行っていない方の中には、高血圧と気づいていない人も含まれているとのこと。これは、高血圧が自覚症状がほとんどないサイレントキラーであることが一因として考えられます。


しかし、高血圧状態が続くと、気づかない内に動脈硬化が進行し、突然「脳卒中」「心筋梗塞」などの重大な病気を発症することがあります。


また、高血圧には、本態性高血圧と二次性高血圧があり、9割は本態性高血圧ですが、二次性高血圧とは治療方法が異なるので、高血圧と検査結果がでた場合は、医師の診断を受けましょう。


本態性高血圧では、生活習慣の改善が必要です。改善の基本は、以下のとおりです。
・減塩する
・禁煙する
・運動する
・肥満是正
・食生活を見直す
日本人は、塩分が多めの食生活になりがちです。
温かい内に食べる、うま味が多い旬な食材を食べるなど色々な工夫をして減塩に努めるとともに、塩分を排出する食べ物を接種することも有効だとのこと。


※腎臓に疾患がある方は、カリウム接種が制限されていることがあります。医師の指導に従ってください。


「市民ふれあい講座」は7月から毎月2回、火曜日に開催しています。
次回は1月21日(火)10時頃から「薬について」を開催します。
来院された際は、ぜひお立ち寄りください!

今後のスケジュールはこちらをご覧ください