2014年12月26日金曜日

災害安全対策講演会を開催しました

平成261220日(土)午後1時30分から島田市民総合施設プラザおおるり大会議室において「災害安全対策講演会~新病院建設に向けたインフラ整備を考える~」を開催しました。
この講演会は、新病院建設基本計画の策定にあたり、大規模地震に対応できる病院の建設について市民の理解を図ることを目的に市と当院の共催で開催し、自治会(町内会)関係者、島田市地域医療を支援する会の会員、市議会議員、市職員、当院職員など約90人が参加しました。
講演会では2人の講師に講演をしていただきました。



1
講師 石巻赤十字病院 医事課・診療支援事務課課長 後藤孝浩氏
演題「医療施設の災害対応について~東日本大震災を経験して~」
被災後、医療提供体制を維持するため電気、水道、ガス等のライフライン復旧までの間にどのように施設・ライフライン機能を維持したか紹介されました。免震構造を採用している同院では施設内の人命は守られ、建物・設備に致命的な被害は無く、災害医療活動が可能であったこと、平常時に使用しているものを災害時に活用したこと、普段は無駄だと思っていた部分が余裕をもたせてあった部分であり、(施設・設備面の)余裕があったことで想定外の事態にも対処することができたと説明がありました。

2
講師 独立行政法人 防災科学技術研究所 兵庫耐震工学研究センター主任研究員 佐藤栄児氏
演題「病院における地震対策技術 ~地震による医療施設、医療機器への影響は~」
実大三次元振動破壊装置(通称E-ディフェンス)を用いた震災時における医療施設の機能保持性能を評価するための振動実験について紹介がありました。実験では、実際の病院施設の機能を忠実に再現した建物に地震動を加えた場合に耐震構造の建物と免震構造の建物でどのような違いがあるか比較を行い、免震構造は耐震構造と比べて施設機能の維持に大きな効果がある一方、長周期の地震動に対しては医療機器の固定などの地震対策がされていない場合は施設機能の維持に大きな障害が発生することが紹介されました。

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