静岡県と静岡県教育委員会が主催する『こころざし育成セミナー~医学部進学を考えている高校生に~』が、8月20日に当院にて開催されました。
このセミナーは、医学部(医学科)進学を目指している高校生に対して、実際の医療現場・医療従事者に接する機会を設けることにより、医師を目指すことの意義について再認識し、将来、静岡県の医療を支える人材となってもらうことを目的としたものです。
冒頭、静岡県の職員から、静岡県は人口当たりの医師数が全国41位と著しく少なく、、また県内においても、病院や診療所に従事する医師数に地域間で格差がある現状について説明がありました。
参加者した7名(男子4名、女子3名)の高校生たちは、皆さん緊張した面持ちで、地域医療の課題やその重要性などについて真剣に耳を傾けていました。
趣旨説明に続き、当院の服部事業管理者から医師を志す高校生の皆さんを歓迎する旨挨拶があり、地域医療に貢献する当院の理念や基本方針とともに、様々な取り組みについて紹介がありました。
全体記念写真の撮影が終わると、当院の若手医師との懇談会が始まりました。医師からは、学生時代苦労したことや、特に学ばなければいけないことなどについて経験を踏まえた様々なアドバイスがありました。
質疑応答では、女子学生から、出産子育てに対する不安など率直な質問がありました。参加した女性医師が「今は女性医師の割合が増加している。それに伴って出産子育てをサポートする環境も整ってきているので安心して欲しい。」などと丁寧に答えていたのが印象的でした。また、服部事業管理者からも、院内保育所「さくらんぼ園」の存在など女性医師を手厚くサポートする当院の取組みについて紹介がありました。
その後、病棟など院内を見学し、最後に模擬体験(救急蘇生シミュレータ、頚動脈エコー、採血実習などの医療手技の体験)が行われました。初めての体験に最初は緊張して医師、看護師、技師の指導に接していた学生さんでしたが、慣れてくるにしたがって緊張も解け、中には本物の医師顔負けの手つきを見せる学生さんもいました。
総評として、浜松医科大学の山岡教授から、「このセミナーを通して皆さん目が活き活きとしてきた、今日のことを忘れないで欲しい、医療はチームが重要であるので、勉強だけではなく人として成長していって欲しい、また、医学部に入ることが目標ではなく、どんな医師になりたいかを最終目標にして欲しい、そして数年後には、是非市立島田市民病院の臨床研修医になって欲しい」との熱いメッセージが贈られました。
最後に服部事業管理者から修了証書が手渡され、学生さん達が、再び気持ちを引き締めている様子が伺えました。
静岡県の地域医療の将来に希望を繋ぐ高校生たちの夢の実現を、当院はこれからも最大限サポートしていきます。
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こころざし育成セミナー開催 |
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静岡県教育委員会職員からの概要説明 |
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静岡県地域医療課職員から静岡県の地域医療についての概要説明 |
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静岡県は人口当たりの医師数が全国41位と著しく少ないとのこと |
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服部事業管理者から医師を志す高校生の皆さんを歓迎する旨の挨拶 |
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当院の若手医師からの経験に基づくアドバイス
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当院の女性医師からの貴重なアドバイス |
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懇談会の後に全員で記念撮影を行いました。 |
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救急蘇生シミュレータの体験 |
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真剣な顔つきで採血実習を行う学生さん |
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頚動脈エコーの体験、モニターに集中しています。 |
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当院の総合診療科谷尾主任部長の指導にも熱が入ります! |
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セミナーの感想を聞く浜松医科大学の山岡教授 |
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浜松医科大学の山岡教授の総評、熱いメッセージが贈られました。 |
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服部事業管理者から全員に修了証書が手渡されました。 |
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