外来の診察待ちをされている患者さんを対象に、市民病院スタッフが医療関連情報を提供する「市民ふれあい講座」の第17回が開催されました。
今回のテーマは、「訪問看護ってどんなことするの?」。講師は緩和ケア認定看護師の織田さんが務めました。
「あなたがもし通院が大変になったとしたら、家で過ごしたいですか?」
冒頭、講座を聴講している患者さんに講師の織田さんが尋ねると、その質問に多くの方が頷いていました。
島田市が平成26年5月に行った「在宅医療に関する市民意識調査」では、約70%の方が「できるだけ在宅で療養したい」と回答しているそうです。在宅医療を希望する理由は、「病院に定期的に通院するのが、難しい」「病院が嫌い」など様々ありましたが、「住み慣れた家で、家族に囲まれて自分らしく過ごしたい」という思いを持っている方が多いようです。
しかし在宅医療を希望される一方で、不安を抱えている方も大勢いるようです。「病気の症状が悪化したときに困る」「いつも飲んでいる薬を取りに行くのが大変」「一人ではお風呂に入れない」「介護が大変ではないか」・・・多くの心配事が原因で、望む在宅医療を諦めてしまうケースもあるとのこと。
講演では、そのような不安を取り除くため、訪問看護で受けられる様々なサービスが紹介されました。特に「病状の観察」「医療処置」などの患者さんに対するサービスのほか、家族の悩みや疑問に答えることや介護方法の指導など、ご家族のサポートも行っていることが強調され、安心して利用できるサービスであることがよくわかりました。
講演の最後に、在宅医療を受けたいときは、
入院中の方は⇒主治医や病院の相談室
通院中の方は(通院が困難になってきたら)⇒かかりつけ医や高齢者あんしんセンター
介護保険を利用中の方は⇒ケアマネジャー
に相談してくださいとして、
市内の訪問看護ステーション、高齢者あんしんセンターが掲載されたチラシを紹介していました。
「市民ふれあい講座」は、毎月2回~3回、火曜日に開催します。
次回は、2月16日(火)の午前10時頃からの開催となります。ご来院の際には、ぜひご参加ください。
0 件のコメント:
コメントを投稿