日本病院学会は、全国の病院関係者が一同に会しシンポジウムやワークショップ、日頃の研究成果の発表等を通じて活発な議論、情報交換を行うことを目的に毎年開催されています。今回は、「医療人のあるべき姿BUSHIDO(智・仁・勇)をもって-地域を支える医療、地域が育む医療-」をメインテーマとして掲げています。
今回、当院からは、以下の3題の発表を行いました。
発表内容
|
発表者
|
「救急外来からの情報発信-地域における救急搬送患者情報の可視化を目指して-」
|
救急外来 大石師長
|
「薬薬連携を通じての「吸入ワークショップ」の現状と今後の課題」
|
薬剤部 菅沼係長
|
「地域の基幹病院として求められるWEBサイトを目指して-Google Analyticsを用いたWEBサイト閲覧状況の分析から学ぶこと-」
|
事務部経営企画課 山岸係長
|
救急外来の大石看護師長は、当院WEBサイトにアップしている救急搬送統計データの作成プロセスについて発表を行いました。
救急搬送統計データは、救急の現状を知ってもらい、救急外来の適正な利用を呼びかけるためにとても重要な基礎データです。このデータを作成するには日頃の積み重ねが欠かせませんが、日常業務の中でとかく煩雑になりがちです。データ作成を継続できている要因として、看護職員がデータ収集の意義を理解していること、そして、そこに情報支援の仕組みをつくり、多職種のシームレスな協力体制が構築できたことが大きいとする内容でした。
薬剤部の菅沼係長は、各調剤薬局で各々の方法で行われている吸入指導が正しく患者に伝わっていない現状を改善すべく、病診連携の取り組みの一環として、年2~4回「吸入指導ワークショップ」を開催したことについて発表を行いました。
このワークショップの開催を積み重ねることにより吸入指導についての知識が浸透してきており、他の市町村にも広がりつつあるとして、今後のさらなる展望についての紹介も行いました。
事務部経営企画課の山岸係長は、当院のWEBサイトのアクセス数増への取り組みについて発表を行いました。
ここ3年間で、WEBアクセス数は順調に伸びており、地道な取り組み(WEBサイトは業者に頼ることなく職員の手作りで作成)が実を結んでいるが、高齢者のアクセス数が伸び悩んでいる現状を紹介し、団塊世代が後期高齢者となる2025年に向け更なる取り組みが必要であるとして、今後の改善方針の紹介を行いました。
当院では、こうした取り組みを通して地域医療に貢献していきたいと考えています。
0 件のコメント:
コメントを投稿