今回のテーマは、「寝たきりにならないために」です。
講師は当院の脳神経外科病棟(32病棟)の萩原主任看護師が務めました。
2017年の日本の「平均寿命」は、女性が87.26歳、男性が81.09歳で、世界有数の長寿国ですが、助けがなくても日常生活を支障なく過ごせる年齢を表す「健康寿命」は、平均寿命より約10年短く、多くの人が高齢になると介護が必要となってしまいます。静岡県は、2010年の健康寿命で、男性(全国2位)、女性(全国1位)と健康長寿のトップクラスの県ですが、それでも介護を必要とする期間(「平均寿命」ー「健康寿命」)が8年~10年あります。この「健康寿命」を伸ばすためには「寝たきり予防」が大切です。
「寝たきり」になってしまう主な原因の第一・二位は、認知症と脳血管疾患です。今回は、講師が勤めている病棟である脳血管疾患に焦点をあてて、その予防について解説してくれました。
脳梗塞や脳出血、くも膜下出血など、脳血管疾患で後遺症として残る事が多いのが「麻痺」。「麻痺」は力の入ってしまうものと、脱力してしまうものがありますが、いづれも、血流が悪いことでむくみを生じたり、時間とともに、「関節拘縮」を起こす事が多く見られます。「関節拘縮」は、動かさないことで悪化し、痛みも悪化、辛い状態の不健康な期間が続く事になります。この悪循環で「寝たきり」を引き起こしてしまいます。
「関節拘縮」を痛みなく改善する方法として、「温浴」などがありますが、今回はバランスボールを使ったリハビリを紹介してくれました。
通常バランスボールは、空気をパンパンにして使いますが、今回の方法は、空気を30~40%(自身の状態に応じて調整する)抜いた状態で使うベッドや椅子・車椅子に座ってのリハビリとなります。
このリハビリは、筋力が弱っている方にも効果があるとのことです。気になる方は、是非、お試しください。
「市民ふれあい講座」は7月から毎月2回、火曜日に開催しています。
次回は1月22日(火)10時頃から「ジェネリック医薬品とは」を開催します。
来院された際は、ぜひお立ち寄りください!
今後のスケジュールはこちらをご覧ください。
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