2019年1月22日火曜日

第14回市民ふれあい講座「ジェネリック医薬品について」を開催しました。

外来の診察待ちをされている患者さんを対象に、市民病院スタッフが医療関連情報を提供する「市民ふれあい講座」の第14回目を1月22日に開催しました。
今回のテーマは、「ジェネリック医薬品について」です。
講師は当院の薬剤師の小梁医薬品情報室長が務めました。

ジェネリック医薬品は、新薬(先発医薬品)の特許期間が終了した後に発売される、先発医薬品と同じ成分で効能・効果、用法・用量が原則同一の薬剤であり、先発医薬品と比べて低価格な薬剤です。

どうして、ジェネリック医薬品が低価格なのでしょうか。それは、ジェネリック医薬品が先発医薬品の長年にわたる有効性や安全性等の臨床経験を踏まえて開発・製造されるため、研究開発期間が短くでき、研究開発費が少なくてすむためです。

効き目と安全性については、生物学的同等性試験をクロスオーバー法で評価を行うことで、新薬と同等となることがチェックされています。

また、厚生労働省の委託を受けて「ジェネリック医薬品品質情報検討会」を設置し、販売後も検討会では、学術的な観点から製品の検討を行い、必要な試験・評価を実施して公表することで、ジェネリック医薬品の信頼性を確保しています。

更にジェネリック医薬品が発売される間の製造技術の進歩、製薬企業の開発工夫により、新薬より飲みやすい製品もあります。

しかし、日本ではまだまだ他の国と比較してもジェネリック医薬品のシェア率が低いとのこと。
このように、ジェネリック医薬品は、お財布にも優しく、安全性も確保されています。また国レベルで見ても、医療費が年々増加している状況で、保険制度を維持するための一つの手段として、ジェネリック医薬品を選択することが求められています。


講師は、1人1人ができることからはじめることが大切として、「ジェネリック医薬品をご検討ください。」と会場の皆さんに呼びかけました。
「市民ふれあい講座」は7月から毎月2回、火曜日に開催しています。
次回は2月12日(火)10時頃から「高血圧と心不全」を開催します。
来院された際は、ぜひお立ち寄りください!

今後のスケジュールはこちらをご覧ください。

0 件のコメント:

コメントを投稿