2019年2月12日火曜日

第15回市民ふれあい講座「高血圧について~生活習慣を見直して高血圧を予防しよう~」を開催しました。

外来の診察待ちをされている患者さんを対象に、市民病院スタッフが医療関連情報を提供する「市民ふれあい講座」の第15回目を2月12日に開催しました。
今回のテーマは、「高血圧について~生活習慣を見直して高血圧を予防しよう~」です。
講師は当院の慢性心不全看護認定看護師の河守主任看護師が務めました。


2月4日の立春も過ぎ、少しずつ春を感じるようになってきたこの頃ですが、まだまだ寒さは続いています。寒いこの時期には心筋梗塞で救急搬送される方が増加します。この心筋梗塞発症の原因には高血圧が大きく影響しています。一体どうしたら高血圧を予防できるのでしょうか。


上のグラフは、日本人の性・年齢別の高血圧頻度を表したものですが、実に成人の3分の1、高齢者の3分の2が高血圧に該当しているそうです。


国が行った健康調査によると、約4,300万人の患者さんがいると推測され、その内治療している方は約900万人、残り3400万人の中には高血圧でも放置している人、高血圧と気づいていない人も含まれています。これは、高血圧が自覚症状がほとんどないサイレントキラーであることが一因として考えられます。


しかし、高血圧状態が続くと、気づかない内に動脈硬化が進行し、突然「脳卒中」「心筋梗塞」などの重大な病気を発症することがあるとのこと。


また、高血圧には、本態性高血圧と二次性高血圧があり、9割は本態性高血圧ですが、治療方法が異なるので、医師の診断を受けましょう。


本態性高血圧では、生活習慣の改善が必要です。改善の基本は、「がん予防」の健康習慣と同じく以下の5つです。
・禁煙
・節酒する
・食生活を見直す
・身体を動かす
・適正体重を維持する
日本人は、塩分が多めの食生活になりがちですので、減塩に努めましょう。


「市民ふれあい講座」は7月から毎月2回、火曜日に開催しています。
次回は2月19日(火)10時頃から「モルヒネ(医療用麻薬)は怖くない」を開催します。
来院された際は、ぜひお立ち寄りください!

今後のスケジュールはこちらをご覧ください。

0 件のコメント:

コメントを投稿