外来の診察待ちをされている患者さんを対象に、市民病院スタッフが医療関連情報を提供する「市民ふれあい講座」の第14回が開催されました。
今回のテーマは、第1部「心電図検査でわかること」、第2部「心臓超音波検査でわかること」。講師は、当院の主任臨床検査技師の平口さんと臨床検査技師長の曽根さんが務めました。
臨床検査室では、様々な検査を実施していますが、その中から皆さんから質問が多い心臓検査の講演が行われました。
第1部の「心電図検査でわかること」では、心電図は、心臓が拍動するときに発生する電気信号をモニターして記録したものであること、そしてこの心電図から不整脈や虚血性心疾患などの疾患を診断することができることなどの説明がありました。
講演の中ほどでは、疾患別の特徴的な心電図の波形について踏み込んだ解説があり、普段は意識することのない心臓の働きを波形から読み取る専門家ならではのテクニックを垣間見ることができました。
第2部の「心臓超音波検査でわかること」では、超音波検査(エコー)は、人体に超音波を発信し返ってくる反射波を受信する仕組みとのことで、「山びこや魚群探知機と原理は同じです」という分かり易い説明がありました。
講演では実際のエコーの映像から心房細動が発症している例など、専門的なことでありながらも明快な解説で、来院者の多くが傾聴している様子が見て取れました。
これまでの市民ふれあい講座と少し違ってアカデミックな講座でしたが、大盛況のうちに終了となりました。
「市民ふれあい講座」は、毎月2回~3回、火曜日に開催します。
次回は、1月12日(火)の午前10時頃からの開催となります。ご来院の際には、ぜひご参加ください。
今後のスケジュールはこちらをご覧ください。
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