2015年12月8日火曜日

第13回市民ふれあい講座を開催しました。

外来の診察待ちをされている患者さんを対象に、市民病院スタッフが医療関連情報を提供する「市民ふれあい講座」の第13回が開催されました。

今回のテーマは、「高血圧について」。講師は当院の慢性心不全看護認定看護師の河守さんが務めました。

高血圧は、基準値より高い血圧値を持続している場合をいいます。基準値は、診察室と家庭で少し異なりますが、概ね下が90mmHg、上が140mmHgを超えた場合が高血圧であるとのこと。

高血圧状態が続くと血管が硬く狭くなる動脈硬化が進行します。そして、動脈硬化が進行すると更に血圧が高くなるといった悪循環となり、重大な病気である脳卒中や心筋梗塞、腎臓病へと繋がっていきます。現在、日本の成人の3分の1、高齢者の3分の2が高血圧であると言われていることから、高血圧は国民病であると言えます。

講演では「家庭血圧測定」が大切とのことから、家庭での血圧の測り方として、1日のうちで決まった時間に図ることや同じ姿勢で図ること、3回測定した平均値をとることなどの紹介がありました。まずは、難しい事は考えず、血圧を測定を習慣付けすることから始めてほしいとのこと。

次に高血圧の治療の基本は、食事療法と運動療法による生活習慣の是正であるとして、次の5つの生活改善ポイントの解説がありました。
 1.減塩 塩分は1日6g未満
 2.減量 BMI(肥満指数)25未満
 3.運動 1日30分以上の有酸素運動
 4.節酒 アルコールは25mlを目安に
 5.禁煙 たばこはやめましょう

最後に、これから12月~2月の寒い時期の注意ポイントとして、寒暖の差が激しい場所での心筋梗塞が増加することから、お風呂場は浴室を暖めてから入ること、寒い場所には上着を羽織ることなどを呼びかけていました。

多くの来院者が、とても熱心に講演を聴いている様子がうかがえ、講演会は大盛況のうちに終了となりました。

「市民ふれあい講座」は、毎月2回~3回、火曜日に開催します。
次回は、12月15日(火)の午前10時頃からの開催となります。ご来院の際には、ぜひご参加ください。

今後のスケジュールはこちらをご覧ください。
























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