2019年11月12日火曜日

第8回市民ふれあい講座 「糖尿病予防キャンペーン」を 開催しました。

外来の診察待ちをされている患者さんを対象に、市民病院スタッフが医療関連情報を提供する「市民ふれあい講座」の第8回目を11月12日に開催しました。


今回のテーマは、「糖尿病予防キャンペーン」です。講師は糖尿病看護認定看護師の三村主任が務めました。



皆さんご存知ですか?「11月14日」は、世界糖尿病予防デーです。この日は、インスリンを発見したカナダのバンティング博士の誕生日であり、糖尿病治療の画期的な発見に敬意を表して顕彰しているとのこと。そして、この日を含む、1週間(2019年は、11月11日(月)~17日(日))を「全国糖尿病週間」として、全国各地で講演会や健康相談、街頭での広報活動などが実施されています。今回の講演もこれにちなんで、「糖尿病予防キャンペーン」としました。

日本の糖尿病患者の推移

糖尿病は、全世界で4億人を超えて、増え続けています。日本でも2000万人を超えて増えている傾向となっています。これは、日本人の食生活の欧米化(エネルギー摂取量に占める脂質の割合の増加)と自動車が普及(自動車保有台数の増加)して歩かなくなったことと比例しており、近年の生活習慣の変化が大きく影響していると言えます。


糖尿病の怖い点は、病気としては血中の糖分(ブドウ糖)が多くなった状態を言いますが、症状が気づきにくい点、そして合併症がいつの間にか進んでしまうことです。

糖尿病の症状
※以下の症状があれば、必ず糖尿病という訳ではない。また、はっきり症状が出ないこともあるとのこと。
□のどの渇きが激しい
□お茶や水をよく飲む
□尿の回数・量が多い
□いくら食べても満足できない
□からだがだるく疲れやすい
□急に痩せて体重が減る
□できものができやすく、傷が化膿しやすい

血糖値の目安は食前血糖値110、食後血糖値140以内(予防デーの11月14日の数字を10倍すれば覚えやすいです。)

糖尿病の合併症は、「しめじ・えのき」と覚えましょう。



糖尿病にならないためには、どうすればよいでしょうか。
「こうすれば絶対に一次予防できる」という必勝法則はないが、 日本糖尿病協会理事長清野裕先生が薦めている7ヶ条があります。


「市民ふれあい講座」は7月から毎月2回、火曜日に開催しています。
次回は11月19日(火)10時頃から「腰痛について」を開催します。来院された際は、ぜひお立ち寄りください!

今後のスケジュールはこちらをご覧ください。

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