2019年11月19日火曜日

第9回市民ふれあい講座 「腰痛について」を 開催しました。

外来の診察待ちをされている患者さんを対象に、市民病院スタッフが医療関連情報を提供する「市民ふれあい講座」の第9回目を11月19日に開催しました。
今回のテーマは、「腰痛について」です。講師はリハビリテーション指導室の名波理学療法士が務めました。


腰痛に悩んでいる方は多いのではないでしょうか。腰痛には大きく2つの種類があるとのこと、1つ目は原因がはっきりしている腰痛、2つ目は、原因がはっきりしていない腰痛です。この中で今回は、主に原因がはっきりしていない腰痛について、講演しました。

はじめに、原因がはっきりしている腰痛の簡易チェックを行います。
次の項目に一つでも該当する方は、骨や神経の障害、がん等の自分では治せない重篤な状態の可能性がありますので、医療機関を受診することをお勧めします。


□転んだ、しりもちをした 日常生活に支障がある。
□鎮痛剤を1ヵ月使用しても頑固な痛みが改善されない。
□痛みやしびれがお尻からヒザ、足先まで広範囲に広がっている。
□肛門や性器周辺が熱くなる、しびれる、おしっこが出にくい、歩いていておしっこが漏れる。
□かかとを浮かせてつま先だけで歩けない、つま先を浮かせてかかとだけで歩けない、足の脱力がある。

上記に該当しない方等で、世の中の腰痛の実に85%が原因がはっきりしていない腰痛に分類されそうです。

原因がはっきりしていない腰痛でも、改善する要因は次の様に幾つか考えられます。

姿勢が悪い?
背骨や骨盤が歪んでいる?
日常生活に問題がある?
ずっと寝ていて動かないため?
仕事のせい?
働きすぎ?
ストレス?

これらに該当しない場合もあるかもしれませんが、まずは日常生活を見直してみましょう。

腰痛があるから安静にするは逆効果です。
3日以上、安静にしていると筋肉が凝り固まり、痛みが増してしまう可能性があるので、注意しましょう。

最後に腰まわりや、足の筋肉をほぐすことで、腰痛が軽減できたり、予防できる可能性はあるので、腰痛体操を紹介します。

ただし、以下の方は運動を行わないように注意してください。また、すべての人が改善するわけではないので、ご留意ください。


・原因のはっきりしている腰痛
・腹部大動脈瘤のある方
・妊婦の方
ぎっくり腰(急性腰痛)直後の方
赤い表示の筋肉を伸ばす様に無理をせずに体操してみてください。


「市民ふれあい講座」は、毎月2回、火曜日に開催します。
次回は、12月10日(火)の午前10時頃から「脳卒中、症状が出たらすぐ受診」を開催します。ご来院の際には、ぜひご参加ください。

今後のスケジュールはこちらをご覧ください。

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