2016年8月16日火曜日

第4回市民ふれあい講座を開催しました。

外来の診察待ちをされている患者さんを対象に、市民病院スタッフが医療関連情報を提供する「市民ふれあい講座」の第4回が開催されました。

今回のテーマは、「熊本地震・医療救護班派遣報告」。講師は当院の医療ソーシャルワーカーでDMAT業務調整員の川島が務めました。

2016年(平成28年)4月14日以降に熊本県を震源に発生した熊本地震については、記憶に新しいところです。当院からも医師1名、看護師2名、薬剤師1名、業務調整員1名の計5名が県からの派遣要請を受け4月21日から26日までの期間、熊本県内の救護所等で活動を行いました。

今回の市民ふれあい講座は、これまでの講座とは少し趣向を変えて、救護班の1人として活動した講師の川島さんの活動報告と災害への備えについての講義が行われました。

活動報告では、業務を行った中での課題として、被災地は継続的な支援を求めているが、支援する側は人員が入れ替わり立ち代わりとなってしまうこと、様々な職種が集まるため連携が難しく、情報伝達が錯綜してしまうことなどが挙げられました。

また、災害への備えの講義では、出来るだけ想定外を想定内にすることが大切であると強調し、
・電気・ガス・水道が使えないことを想定する
・行政機関の機能が低下することを想定する
・トイレが使えなくなることを想定する
など、日頃から意識を高めておけば、災害時の避難生活が大きく違うと語りました。

そして、家具を固定すること、ガソリンはある程度余裕をもって給油しておくこと、現金は少し手元に置いておくことなど、今からでも出来る備えをしておくことが、とても大切であると呼びかけました。

川島さんの実体験を元にした説明は説得力があり、多くの方が集中して聴講している様子が印象に残りました。

「市民ふれあい講座」は、原則として毎月2回、第2・第3火曜日に開催します。
次回は、9月13日(火)の午前10時頃からの開催となります。ご来院の際には、ぜひご参加ください。

今後のスケジュールはこちらをご覧ください。








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