2018年12月11日火曜日

第11回市民ふれあい講座「必ずしてもらいたい!急変時の対応」を開催しました。

外来の診察待ちをされている患者さんを対象に、市民病院スタッフが医療関連情報を提供する「市民ふれあい講座」の第11回目を12月11日に開催しました。
今回のテーマは、「必ずしてもらいたい!急変時の対応」です。講師は当院の救急看護認定看護師の湯沢看護師が務めました。

今回は、急変時に救急車が到着するまでの間に皆さんに対応いただきたいことについてです。
1) 総務省消防庁:平成28年版救急・救助の現況
 上グラフをご覧ください。グラフは心停止となってから電気ショックまでの時間と救命率を示したものです。電気ショックが1分遅れるごとに救命率は10%ずつ低下します。いかに初期対応が重要かがわかると思います。救急車が現場に到着するまでの時間は、場所によって違いますが、この時間の対応が生死を分けることに繋がると講師から説明がありました。


心停止患者の生存退院率は、残念ながら約2%と低い数値ですが、目撃者がいて、AED(自動体外式除細動器)が適応できれば16%まで上昇するそうです。


そこで、皆さんに対応してもらいたいことは、上図の①~⑤です。①「反応の確認」、②「通報」、③「呼吸の確認」をして、呼吸が無い場合は、躊躇せずに④「胸骨圧迫」、⑤「AED」を実施してほしいと講師は呼びかけました。

④胸骨圧迫
⑤AED
AED使用時の注意点
「胸骨圧迫」と「AED」の手順は、上図のとおりです。講師は、実際に、トレーニング用マネキンを使って実演しながらわかり易く解説しました。




会場の皆さんも講座終わりに替わる替わるにマネキンを使って、胸骨圧迫を体験していただきました。短い時間でしたが模擬体験することで、急変時に対応する心構えに繋がっていただければ、ありがたいです。

「市民ふれあい講座」は7月から毎月2回、火曜日に開催しています。
次回は12月18日(火)10時頃から「インフルエンザ~流行状況から感染対策~」を開催します。
来院された際は、ぜひお立ち寄りください!






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