外来の診察待ちをされている患者さんを対象に、市民病院スタッフが医療関連情報を提供する「市民ふれあい講座」の第9回目を11月13日に開催しました。
今回のテーマは、「インフルエンザ~流行状況から感染対策~」です。
講師は当院の感染制御認定臨床微生物検査技師の栗田臨床検査係長が務めました。
12月の中旬になり、寒くなってきましたが、当院ではまだ、インフルエンザの罹患者が検出されていないとのこと。
例年よりも暖かく湿度が高い日が続いたことがインフルエンザ流行の遅れの要因として考えられるようですが、いずれにしても、インフルエンザは必ず流行期があるので、感染予防・対策は必要です。
講座では、インフルエンザウイルスの種類である「インフルエンザA型、B型、C型」の特徴の説明がありました。インフルエンザの型によって、流行の間隔や感染力に違いがあるとのことです。
次にインフルエンザの予防の1つ、ワクチンについての説明がありました。2018~2019年のワクチンには、A型の2株、B型の2株が用いられているそうで、流行株と一致した場合に70%の予防効果が期待できるとのこと。ワクチンの効果は100%ではありませんが、重症化や合併症を防止する目的の効果は十分ですので、ワクチン接種を推奨します。
また、インフルエンザは、飛沫感染等の接触感染によって感染しますが、この場合の感染対策として、手洗いとマスクの着用をお願いしました。
その他、インフルエンザ治療薬や検出の方法についての説明がありました。
会場の皆さんも、メモを取られたり、熱心にご聴講いただいている様子でした。
「市民ふれあい講座」は7月から毎月2回、火曜日に開催しています。
次回は1月15日(火)10時頃から「廃用性障害の患者ケア」を開催します。
来院された際は、ぜひお立ち寄りください!
今後のスケジュールは
こちらをご覧ください。
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