2019年12月10日火曜日

第10回市民ふれあい講座「脳卒中 症状出たら、すぐ受診!」を開催しました。

外来の診察待ちをされている患者さんを対象に、市民病院スタッフが医療関連情報を提供する「市民ふれあい講座」の第10回目を12月10日に開催しました。
今回のテーマは、「脳卒中 症状出たら、すぐ受診!」です。講師は当院の脳卒中リハビリテーション看護認定看護師の松林主任看護師、症状を紹介する劇では、脳神経外科病棟の萩原主任看護師が演者を務めました。


脳卒中は、脳の血管が原因で起こる疾患「脳梗塞」「脳出血」「クモ膜下出血」の総称で、脳血管疾患とも呼ばれています。この疾患以前は、日本人の死因の1番でしたが、ここ数年は、「悪性新生物(ガン)」「心疾患」「老衰」に次ぐ4番となっています。しかし、実は介護が必要となる主な疾患としては、脳卒中が2番だそうです。



医学の進歩により、脳卒中で亡くなることは、少なくなりましたが、元気な方が突然、介護が必要な状態となってしまう場合もある、とても怖い疾患です。皆さんがどれくらい脳卒中になりやすいか危険度をチェックすることができます。


上記の13項目中7個以上に該当すると、要注意とのことです。
それでは、どうしたら脳卒中を防ぐことができるのでしょうか。


まずは、脳卒中にならないように日頃から予防することです。上図が脳卒中予防の10カ条です。全部が無理でもできることから、生活習慣を改善していきましょう。


次は、今回のテーマでもある「症状が出たら、すぐ受診!」です。萩原主任看護師のある症状を再現した劇から、気を付けたい症状の解説がありました。症状のポイントは、早くの英単語「FAST」で覚えると簡単です。「FAST」の1文字をそれぞれ、Face=顔の麻痺、Arm=腕(足)の麻痺、Speech=言葉の麻痺で覚えましょう。


最後のTはTimeで、発症時刻のこと、脳卒中は治療の遅れが命に関わるだけでなく、後遺症の大小にも関わってきます。特に発症から4.5時間以内(院内検査時間を含めて)が、血栓を溶かす薬を使えるかの目安、発症時間が不明な場合も使用できないとのことです。症状が出た場合は、すぐに受診することが大切です。


最後にホワイトボードを使って、脳卒中が起こる仕組みの解説もあり、とても盛り沢山の講座に多くの皆さんが立ち寄ってくれました。


「市民ふれあい講座」は7月から毎月2回、火曜日に開催しています。
次回は12月17日(火)10時頃から「増えています 口腔内病変」を開催します。
来院された際は、ぜひお立ち寄りください!
今後のスケジュールはこちらをご覧ください。

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