今回のテーマは、「増えています。口腔内病変~あなたは大丈夫ですか?」です。講師は当院の大石臨床検査室長が務めました。
今回のテ-マである口腔粘膜病変、その中でも一番こわい口腔癌は、5年生存率は約50%で近年でも改善しておりません.なぜでしょうか・・・。それは前癌病変の早期発見・早期治療がなされていなかったり、命に関わるような病気と思っていないからとのこと、日本は先進国の中でも最も遅れています。
原因は、喫煙、飲酒、慢性の機械的刺激、食事などの化学的刺激、炎症による口腔粘膜の障害、ウイルス感染(HPV)、加齢などです。口腔癌は、早期発見が重要、進行すると5年生存率が大きく下がってしまいます。
口腔粘膜病変における診断の進め方は以下のとおり、すごく簡単で、ほとんど痛みも無い検査です。
この擦過細胞診におけるスクリーニング法の精度は高く、扁平上皮癌に対する感度(検出率)は76.8-100%、特異度(正診率) 88.9-100%、異形成に対しては感度 89%,、特異度 89.7%となっています。
早期発見は重要で、歯科医院での検診や紹介により当院の口腔外科で細胞診検査を行うことが早期発見につながります。
「市民ふれあい講座」は7月から毎月2回、火曜日に開催しています。
次回は1月14日(火)10時頃から「血圧を下げよう~高血圧の予防と治療~」を開催します。
来院された際は、ぜひお立ち寄りください!
今後のスケジュールはこちらをご覧ください。
0 件のコメント:
コメントを投稿