2017年2月21日火曜日

第16回市民ふれあい講座を開催しました。

外来の診察待ちをされている患者さんを対象に、市民病院スタッフが医療関連情報を提供する「市民ふれあい講座」の第16回が開催されました。

今回のテーマは、「救急外来の現状と市民にできる救急救命処置」。講師は当院の救急外来看護師長で認定看護管理者の大石看護副部長が務めました。

講座は、講話と実技の2部構成で行われました。初めに当院の救急外来の現状について、最近の患者動向、当直医師や看護師の勤務状況などデータや実例を交えながらの説明がありました。この中で、不慮の事故・急激な症状悪化はいつでも市民病院救急外来で対応しますと伝えるとともに、不要不急な救急受診(コンビニ受診)は抑制して欲しい旨をお願いしました。

また、救急搬送についての説明では、川根地区でグランドゴルフ中に心肺停止状態で倒れた方が、その場にいた人の救急救命処置により救われた実例をあげ、覚えれば誰でも救急救命処置はできる、1人でも多くの命を救うため是非、救命処置を覚えて欲しいと呼びかけました。

実技では、救命訓練用の人形とAED(自動体外式除細動器)を使った救命処置の実演が行われました。演者は、未経験者の代表として事務部職員が担当しました。

実際にまったくの救命処置初心者である事務部職員でしたが、救急外来職員のサポートもあり、戸惑いながらも何とか実施することができました。

実技を終えた事務部職員は「心臓マッサージを継続することが思いのほか大変でした」と感想を漏らしました。講師によれば、心臓マッサージの継続は、ベテランの看護師でもとても疲れるものなのだそうです。確実な救命措置を行うため、「なるべく初めに大勢の助けを呼んで欲しい」と訴えていました。

講座の最後には、AED(自動体外式除細動器)の使い方について、会場の方から質問があり、盛況のうちに終了となりました。

「市民ふれあい講座」は、毎月2回、火曜日に開催します。
次回は、3月14日(火)の午前10時頃からの開催となります。ご来院の際には、ぜひご参加ください。

今後のスケジュールはこちらをご覧ください。








2017年2月16日木曜日

ユマニチュード(認知症ケア技法)DVD上映会(全10回)を開催しました。

 2016年11月から2017年2月までの期間で全10回、当院職員及び市内介護連携施設、診療所の関係者を対象にユマニチュード(認知症ケア技法)DVD上映会を開催しました。

「ユマニチュード」は、体育学を専攻する二人のフランス人によって作り上げられた、35年の歴史を持つ知覚・感情・言語による包括的なコミュニケーションに基づいた認知症ケア技法です。

この取り組みは、今後、益々進んでいく超高齢社会に対応するため、認知症ケアに対する理解を院内職員のみならず、地域へ広げ共有していこうというものです。

2月まで開催した上映会には、院外施設から138人の参加がありました。参加者の内訳は、以下のとおりです。
介護関連施設 89人
特別養護老人ホーム 5人
行政機関・包括支援センター 10人
訪問看護ステーション 4人
シルバー人材センター 25人
その他 5人

ご参加いただき、ありがとうございました。当院では、こうした取り組みを通して、今後も地域医療に貢献してまいります。

総合診療科(物忘れ外来) 鈴木大輔医長の挨拶

上映会の様子

2017年2月14日火曜日

第15回市民ふれあい講座を開催しました。

外来の診察待ちをされている患者さんを対象に、市民病院スタッフが医療関連情報を提供する「市民ふれあい講座」の第15回が開催されました。

今回のテーマは、「がん治療~抗がん剤に焦点をあてて~」。講師は当院のがん化学療法看護認定看護師の大石主任、サブとして、同じくがん化学療法看護認定看護師の和田主任が務めました。

1981年以降日本人の死因第1位である「がん」は、今や国民の2人に1人が罹患するといわれており、そのうち4人に1人は、20代~50代の働き盛りであるとのことです。

そのような状況の中、家族や知り合いなどの身近な方など、がんに罹り治療を続けていると言った話は、よく耳にされるかと思います。

がん治療の1つに抗がん剤治療があります。抗がん剤と聞くと以前は入院して点滴、副作用が辛いといったイメージがありましたが、治療方法が確立され、副作用である吐き気止めの進歩などから、通院での治療もできるようになってきているようです。

講座では、患者さんやご家族の方から寄せられた、がんにまつわる様々な質問とその答えを紹介する「Q&A」形式の講義が行われました。(下にスライド写真を掲載しています。)

当院は、今回講師を務めたがん化学療法看護認定看護師をはじめ、緩和ケア認定看護師、医師、薬剤師、心理士、栄養士、ソーシャルワーカーが総力を結集して、がん治療をサポートしています。がんになるととても不安になりますが、一人で悩まず、当院の医療スタッフに相談してください。

「市民ふれあい講座」は、毎月2回、火曜日に開催します。
次回は、2月21日(火)の午前10時頃からの開催となります。ご来院の際には、ぜひご参加ください。

今後のスケジュールはこちらをご覧ください。











2017年2月9日木曜日

脳梗塞t-PA適正使用講習会が開催されました。

脳梗塞t-PA適正使用講習会について


平成29年2月3日(金) に当院救急センター2階の講堂において、
日本脳卒中学会公認『脳梗塞t-PA適正使用講習会』が開催されました。

この講習会は、日本脳卒中学会がt-PA(アルテプラーゼ)を使用する可能性がある医師を対象に日本全国各地で年数回行なっている講習会で、t-PAを適切且つ安全に使用するために必要な基本的知識の啓蒙を目的としています。

2016年9月、日本脳卒中学会は、ここ数年間に発表された急性期脳梗塞に関する新たな知見を受けて、『t-PA(アルテプラーゼ)静注療法適正治療指針 第二版』を部分改訂しています。その改訂項目の一つとして、t-PA投与の施設基準が緩和されており、CTと緊急採血が出来る施設であれば、医師の専門や脳外科・神経内科医が居る施設かどうかは問わず、t-PAの経静脈投与を行えるように変更されています。これは発症からt-PA投与開始までの時間が予後に相関することが示されたためで、t-PA投与が15分早くなると死亡率・t-PA投与による頭蓋内出血はそれぞれ4%低下し、独歩退院・自宅退院出来る方も共に4%上昇すると言われています。今や、t-PAの経静脈投与は医師としてのプライマリーケアのひとつとなりつつあると言っても過言ではないと思われます。今回の講習会は日本脳卒中学会と1年近く交渉することで得られた数少ない機会でした。
講習会では以下の2講演が行われました。

講演1 「アルテプラーゼ静注療法適正使用のために」
静岡済生会総合病院 神経内科 吉井 仁先生


軽症であってもt-PAの効果が期待できる症例もあり十分に配慮して使用すれば有効性が高い薬剤であることを強調された。

講演2 「アルテプラーゼ静注療法の実際」
中東遠総合医療センター 脳神経外科 市橋 鋭一先生


近年有効性が認められている血管内治療による機械的血栓破砕もt-PA使用という基本治療の上に成立する手段であり、ドリップ‐シップという概念が強調された。

当日は、院内職員、外部からお越しくださった方も含め、全体で63名の先生方(コメディカル含む)が参加し、t-PAの適正使用についての知識を深めました。

2017年2月6日月曜日

島田市地域医療を支援する会の「会員研修会」が開催されました。

2月4日(土)島田市横井公会堂(りばりん)で島田市地域医療を支援する会の「会員研修会」が開催されました。

島田市地域医療を支援する会は平成21年の設立以来、地域医療の維持、発展のため、市民を対象とした医療学習会やシンポジウム、地域への出前講座等の活動を通じて、市民一人ひとりに地域医療への理解を促すための啓発活動を進めています。

冒頭、神代醇一代表からの挨拶があり、次に会の各部から今年度事業の報告と来年度事業の方向性についての報告が行われました。

そしてその後の研修会では、以下の3講演が行われました。

第一部:「データから見た地域医療の現状」、「島田市地域医療基本条例(案)について」
講師 島田市地域医療を支援する会顧問 床原敬氏

第二部:「島田市における在宅医療の現状と課題」
講師 島田市医師会長 藤本嘉彦氏

第三部:「島田市民病院の現状と今後」
講師 当院の服部隆一病院事業管理者

第一部の「データから見た地域医療の現状」は、毎年恒例になっている最新の地域医療データを分析し解説するもので、会の活動を支える貴重なデータ源です。島田市地域医療を支援する会顧問の床原敬氏による説明は、淀みがなく明快で面白味があります。第一部では、「島田市地域医療基本条例(案)」策定経緯についての説明もあり、本年2月の議会定例会に条例(案)として提出予定であるとの報告がありました。

第二部では、講師の藤本医師会長が、かつてボランティアとして従事したパラオ共和国の美しい写真をスクリーンに映しながら、当地の医療・介護事情について紹介しました。パラオでは、在宅で家族を看取ることが当たり前のこととして人々の意識の中に根付いており、日本でいうところの「医療と介護の問題」は起こり得ないと言います。これこそが理想形であるとの思いから、藤本会長は講演で使用するスライドの1枚目には必ずこのパラオの写真を使うと決めているのだそうです。

実は島田市は近隣と比較して、在宅での看取りの割合が高く、家族が老後の面倒を見るという気概を持った方が大勢いる土地柄だそうです。その需要に応えるための在宅医療がますます重要となっていますが、現状は従事する医師の絶対数が足りておらず、一部の志を持った医師に過大な負担が掛かっている現状が報告されました。今年度島田市が立ち上げた24時間訪問看護ステーションをうまく活用し、医師の負担を軽減するとともに、訪問診療や往診の質的向上を目指していきたいとのお話がありました。

第三部は、当院の服部隆一病院事業管理者から今年度と来年度の医師の動向について、説明がありました。その後、新病院建設について、新病院の外観、病棟、病室のイメージを紹介し、計画通り順調に進んでいるとの説明がありました。

会員自ら学び、医療知識を高めていきたいとの思いからこの会員研修会は行われています。地域医療を支えてくださる尊い活動に心から敬意を表し、今後も手を携えていきたいと考えています。
島田市地域医療支援する会 神代醇一代表
島田市地域医療を支援する会 会員の皆さん
島田市地域医療支援する会顧問 床原敬氏
島田市医師会長 藤本嘉彦氏
服部隆一 病院事業管理者

2017年1月24日火曜日

第14回市民ふれあい講座を開催しました。

外来の診察待ちをされている患者さんを対象に、市民病院スタッフが医療関連情報を提供する「市民ふれあい講座」の第14回が開催されました。

今回のテーマは、「高血圧について」。講師は当院の慢性心不全看護認定看護師の河守主任が務めました。

気温がとても低い日が続くこの時期に、気を付けたいことの1つに、高血圧があります。ところで皆さん、良く耳にする高血圧ですが、その症状や治療方法、家庭での血圧管理などについて、正しく理解されていますか?

実は、日本では年間17,000人の高血圧の方が、特に冬場など入浴中に急死しており、その数は、交通事故による死亡を大きく上回っているとのことです。(交通事故死亡者数:4,300人)

この話は、高血圧の方が気を付けたいことの1つで、「ヒートショック」(寒暖差が激しい場合、血圧が急激に変動することで、失神や心筋梗塞、脳梗塞などを起こすことがある。)と呼ばれています。

とてもショッキングな数字ですが、血圧をしっかりコントロールできていれば、無暗に怖がることはありません。

高血圧は、原因がはっきりわからない本態性高血圧と原因が明らかな二次性高血圧に分けられます。日本人の高血圧の約90%が本態性高血圧であるそうです。二次性高血圧の方は、高血圧の原因となる病気の治療が基本となりますが、本態性高血圧の方は、食事療法と運動療法による生活習慣の是正が基本となり、改善しなかった場合に薬による治療が始まります。

生活改善ポイントとして、次の5つについて解説がありました。
 1.減塩 塩分は1日6g未満
 2.減量 BMI(肥満指数)25未満
 3.運動 有酸素運動30分以上
 4.節酒 アルコールは25mlを目安に
 5.禁煙 たばこはやめましょう

高血圧は、基準値より高い血圧値を持続している場合をいいます。基準値は、診察室と家庭で少し異なりますが、概ね下が90mmHg、上が140mmHgを超えた場合が高血圧であるとのこと。講演では「家庭血圧測定」が大切とのことから、家庭での血圧の測り方として、1日のうちで決まった時間に測ることや同じ姿勢で測ること、3回測定した平均値をとることなどの紹介がありました。まずは、難しい事は考えず、血圧測定を習慣付けすることから始めてほしいとのことです。

本日は、タイムリーなテーマということもあり、とても寒い日であったにもかかわらず、多くの来院者が熱心に聴講され、大盛況な講演会となりました。

「市民ふれあい講座」は、毎月2回、火曜日に開催します。
次回は、2月14日(火)の午前10時頃からの開催となります。ご来院の際には、ぜひご参加ください。

今後のスケジュールはこちらをご覧ください。










2017年1月17日火曜日

第13回市民ふれあい講座を開催しました。

外来の診察待ちをされている患者さんを対象に、市民病院スタッフが医療関連情報を提供する「市民ふれあい講座」の第13回が開催されました。

今回のテーマは、「知ってますか?食事の前、後に飲む薬」。講師は当院薬局の薬剤師で糖尿病療養指導士の菅沼係長が務めました。

皆さんは、病院で薬を処方される際に必ず言われる「薬を服用する時間」、例えば、食前、食後、食間などの服用指示をきちんと守って飲んでいますでしょうか。今回の講座は、なぜ、服用するタイミングが決まっているのかについて、「糖尿病」と「骨粗鬆症」を例に解説しました。

糖尿病は、血糖値が異常に高くなる状態を指す病名であり、その血糖値を下げるために使用されるのがインスリンを分泌させる薬です。講演では血糖値の値をクルマのスピードメーターになぞらえ、上がりすぎたスピード(血糖値)を抑えるための適切なアクセル操作(薬の服用)が必要であることが説明されました。このインスリンを分泌させる薬は、効き目の速い「超即効型」から、効き目は浅いが長く持続する「持続型」まで数種類あり、医師は患者の状態に合わせ、適切な種類と投与タイミングを示し、効果的な治療ができるよう処方しているとの紹介がありました。

このように処方された薬を、不適切なタイミングで服用したり、決められた量を守らなかったりすると、薬の効果が出ないばかりか、逆に効きすぎて血糖値が極端に下がり低血糖になってしまうこともあるようです。

続いて、骨粗鬆症についての解説がありました。骨粗鬆症の際に処方される薬「ビスホスホネート製剤」も服用タイミングが厳密に決まっており、薬の性質で用法を守らないと、薬の吸収が大きく低下したり、害を起こすこともあるようです。

このことは「糖尿病」、「骨粗鬆症」に限ったことではなく、一般的な投薬治療においても同じです。「医師の服用指示は必ず守ってください」と呼びかけました。

講演では専門用語も数多く飛び出しましたが、図表やデータをふんだんに使いながら、菅沼係長の軽妙な語り口で聴衆をグイグイ引き込んでいく様子が印象的でした。講演後に講師をつかまえて熱心に質問される患者さんもおられるなど、充実した講演会となりました。

「市民ふれあい講座」は、毎月2回~3回、火曜日に開催します。
次回は、1月24日(火)の午前10時頃からの開催となります。ご来院の際には、ぜひご参加ください。